2010年03月31日

一枚板

今日は月末、支払いの日。

お施主さんから預かっている大事なお金を
顔晴って仕事をしてくれている皆さんに
払いに行ってきました。

普段は集金に来てもらうことが多いのですが
今回は、皆さんの作業場などを見たいという
好奇心も手伝って
あえて訪問することに。

その中で、「佐野建具店」。

建具屋さんの作業場はとっても興味深いです。
機械もいろいろ変わったものがあるし、
なんと言っても“たくさんの木に囲まれている

しかも大工が普段手にしない、欅(けやき)やタモといった
木がところ狭しと並んでいます。


話をしている中で、
我が事務所の話に。

一年を迎えるのにまだ看板がないことを言うと
「一枚好きなやつ持っていきな。看板つくんなよ」
の親方の声。

遠慮なく頂いてきた一枚がこれ。

P1010651.JPG

ケヤキです。

あえて節のあるものをチョイス。

早速暇を見ながら作らせてもらいます。

この「佐野建具店」さん、お父さん(親方)と二人の息子さん、
そして、お母さんがサポートている、“家族ぐるみ”の建具屋さん。

息子さんたちは僕よりちょっとお兄さんですが、
とっても話しやすく、アドバイスをしてくれます。

とても頼りになる建具屋さん。
もちろん腕もみんなそろって一流!
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2009年11月16日

木の使い方

木は切り出してきた後でも
山で育った年数だけ強度を保ちながら
(それ以上になるという見方もありますが)
使うことができます。

70年かけて育った木は70年は充分に使うことができる、
といった具合です。


僕自身が大工として常に気を使っていることは

「柱など、縦にして使う木は立っていた状態と同じ状態にして使う」


いつも言うのですが木は生きています。

柱や梁といった形が変わっただけで。


なので山にあったときと同じようにしてあげるのが
使うものとしての木に対する礼儀だと思っています。

一本一本、使うときにどちらが上か下かを見ながら使います。

見分け方としては節の状態を見たり年輪の形などから
判断します。

そうして使うことによってきっと木も今まで育ってきた以上に
強度を保ちつつ、永い間今度は家の一部として
住む人を守ってくれていくと信じてます。

posted by 棟梁 at 21:26| Comment(0) | 大工のこだわり | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月29日

新 名刺入れ

新しい名刺入れが届きました。

一つ前のときから
少し変わったものを使ってます。

それは

P1010158.JPG

和紙でできた名刺入れを使っています。

当然、雨に弱く、大事に使わなければなりません。

手がかかります。

丁寧に使って、より長くもたせてあげる。

道具ってそういうものだと考えます。


大工道具も一緒。

気に入ったものを、大事に丁寧に使う。

道具を気に入っているから、
使う喜びがあるから、
良い仕事ができる。

そう想っています、全てにおいて。
タグ:和紙 名刺
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2009年06月11日

金物って・・

今日も応援で建前の後の外をかこうまでの仕事でした

筋違(すじかい)という、地震の横揺れを抑える斜め材をいれ、
部屋を仕切るための骨組みである間柱(まばしら)を収めました

その後に筋違と柱、柱と梁をより頑丈に連結させるための金物を
付けていくのですが、そこで少し考えさせられました・・・

090611_1327~01.jpg

本来、金物は建物を地震から守る補助的な要素だったんです。
それがいつの間にか金物でもたせる家になってしまっているんです!

昔ながらに大工が手できざみ、柱のホズ(柱の上下にある、土台や梁に連結させるもの)なんかも充分な長さを考えながら、決めたり、
継ぎ手なども金輪継ぎ(かなわつぎ)など、とても工夫されたものがいろいろあるんです。
固さなんかも糸一本真ん中・右・左を切るかによって調節したりします。
手の込んだ継ぎ手などは、そうは外れません。
でも、万が一のことを考えて金物で補強していたんです。

しかし最近は機械化され(プレカットといいます)、
建前時にスムーズに行くように少しゆるいくらいになっており、
後は大量の金物で固定する、といった形に変わってきています。

最近聞く、200年住宅はさらに金物の数が増えています。
確かに実験上では強いかもしれませんが、その金物が密集して
2個3個とあった場合はどうなんでしょう?

実際、上の写真のように数多くのビスがところ狭しと打たれます。
なんか柱がかわいそうなくらいです。

現在、手で刻める人がとても減っているのが現状です。
その背景に、プレカットの目覚しい進化と、
単価が安くなったことなどで、
なかなか刻む人がいないんですよね。

紬の家はなるべくは手きざみを薦めます。
というのは、刻んだほうが強いという確信があるからです。
金物にたよらなくても充分だとさえ思います。(時代の流れでそうはいかずに最低限は使うのですが)
それと自分自身のため。
これから先も大工でいる以上、忘れてはいけないものだから。

予算の関係で例外も勿論ありますが、
手造りの家には手きざみでいきたいなぁ。

まとまりのない文になりましたが、こんなことを想わせる1日でした

posted by 棟梁 at 23:27| Comment(0) | 大工のこだわり | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月23日

造作いろいろ

下駄箱.JPG
いろんなものを造作しています
そのうちの一つの下駄箱です
買ってもよかったんですが、IKEAでこの靴をのせる鉄製の板を見て
これを使った下駄箱にしたいと思い、
急きょ造ることになりました

扉はつけずにオープンでの使用となります
扉も作るのも可能ですが、
コストを下げる一つの知恵です

予算をかける場所にはかけ、
その分ちゃんと減らしてやれば
使いたいものが無理なく使えます。

posted by 棟梁 at 23:01| Comment(0) | 大工のこだわり | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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